自民党内で、旧安倍派を中心に「もっと保守色を前面に」との声が強まっている。7月の参院選で大敗を喫し、長らく盤石とされたはずの保守票が離反したことが衝撃となったからだ。だが、党内には「右に傾きすぎれば中道や都市部の支持をさらに失う」との懸念も根強く、方向性は定まらない。
保守派の西田昌司参院議員は「自民は本来の保守政策を国民に訴えきれず、他党に持っていかれた」と批判。高市早苗氏を中心とした「保守団結の会」も存在感を増し、選択的夫婦別姓や消費税減税をめぐる議論では党内で反対論を引っ張った。石破首相が女系天皇や別姓に前向きな考えを示したことは、旧安倍派には「岩盤支持層への裏切り」と映り、“石破降ろし”に拍車をかける要因にもなっている。
ただ、保守派も一枚岩ではない。「財政規律を守りつつ成長を目指すのが保守だ」という中堅や、外交面で中韓との協調を唱える現実路線派も存在する。党内の多様性は結党以来の特徴だが、いまや右派色を強める圧力がかえって分裂を招きかねない状況だ。
保守を強調すればするほど、かつての「岩盤支持層」さえ揺らぎ始めている現実。自民党は右傾化の旗を掲げるか、それとも中道回帰するか、岐路に立たされている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1459b6dffcfdd2938a63fbf0f2357726f111526c


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