北海道の釧路湿原周辺で相次ぐメガソーラー建設が、貴重な自然環境を揺るがしている。特別天然記念物タンチョウをはじめ、湿原には多様な希少生物が生息しているが、その近くで重機が土を掘り起こし、ソーラーパネルの設置が進む。現場付近ではタンチョウの親子が餌を探す姿も確認され、生息域に直結する開発への懸念が強まっている。
猛禽類医学研究所の齊藤慶輔代表は「必要な調査が十分に行われていない。脆弱な湿地を埋め立てるのは取り返しがつかない」と警鐘を鳴らす。一方、開発会社は「市のガイドラインに沿って手続きを進めた」と正当性を主張している。国立公園の外にある民有地であるため規制がかからず、申請が通れば工事は進められてしまうのが現状だ。
著名人からも反対の声が上がり、アルピニストの野口健氏はSNSで「犠牲が大きすぎる」と批判。森林伐採による動物の生息地喪失や、ヒグマが人里に出没するリスクにもつながると警告している。
釧路市は6月に「ノーモア・メガソーラー」を宣言し、9月の議会には建設を許可制とする新条例を提出する予定だ。自然保護と再エネ推進の両立をどう図るのか、釧路湿原は日本全体の環境政策を映す試金石となっている。
https://news.livedoor.com/article/detail/29440550/


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