石破首相が全国戦没者追悼式で「反省」という言葉を盛り込んだのは、率直に言って愚の骨頂である。戦後80年という節目にあえてこの言葉を復活させれば、中国や韓国が最も喜ぶ展開となることは容易に想像できる。彼らは歴史認識を外交カードとして利用し、日本を封じ込める道具にしてきた。尖閣や台湾を巡る問題で日本が正当な主張をしても、「侵略国の日本に資格はない」と一蹴されかねない。まさに相手の思うつぼだ。
安倍元首相が戦後70年談話で示したのは、「未来の世代に謝罪の宿命を負わせてはならない」という決意だった。謝罪や反省を繰り返すことは、国際社会で自らの立場を不利にするだけであり、外交的に極めて危うい。今回の石破首相の発言は、その方針を自ら崩すものであり、過去の努力を台無しにしかねない。
戦没者を悼むことと、未来の安全保障をどう確立するかは別次元の問題だ。いま日本が直視すべきは中国の覇権的行動であり、安易に「反省」を口にして迎合することではない。国益を損なう言葉遊びに終始する余裕は、もはや日本にはないはずだ。

【視点】「反省」復活 率直に疑問だ(八重山日報) - Yahoo!ニュース
戦後80年の15日、石破茂首相は政府主催の全国戦没者追悼式で「戦争の惨禍を決して繰り返さない。進む道を二度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばなりません」と述べた。

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